Fiery Command WorkStation

Fiery XF 8.0

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カラー定義タブ(環境設定)

オーバープリントの特性を選択し、白色点を作成して、dE設定を行います。

  • オーバープリント設定

    • インクのオーバープリント特性—2つ以上のカラーを重ねて印刷するときに、スポットカラーがどのように処理されるかを定義します。設定値を高くすると、出力結果が暗くなります。

      たとえば、オーバープリント値が100%の場合は、カラーが相互に完全に追加し合うことを意味しますが、これは通常の印刷機では実現できません。設定値を低くすると、出力結果が明るくなります。これはカラーの不透明度が高くなり、他のカラーの一部を隠すためです。

    • ガンマ—スポットカラーのオーバープリントのドットゲインシミュレーションを変更します。この設定は、スポットカラーとプロセスカラーが混合するエリア、または複数のスポットカラーで構成されるエリアに適用されます。ここでは、オーバープリント用の非線形動作を定義できます。

    • 方法—L*a*b*色空間でL*a*b*カラーのオーバープリント動作を定義します。デフォルト設定は、ブラッドフォードとROMM色順応変換(CAT)に基づいています。CATは、さまざまな光源に対応するカラーを予測できます。

      Command WorkStationは、ブラッドフォードCAT、XYZスケーリング、vonKries、Sharp CATなど、多種多様な色順応モデルをサポートしています。

    • 同類カラーのオーバープリントの明るさ—イエローの上にイエロー、レッドの上にマゼンタなど、非常に似ているカラー同士をオーバープリントして、その明るさにアクセントをつけます。

  • 白色点設定—用紙のカラーティントは白色点と呼ばれます。印刷用紙の白色点は、出力結果のカラー精度に影響します。

    特に、プルーフワークフローでは、最終用紙のカラーティントが正確にシミュレートできることが重要です。測定デバイスを使用すると、用紙の白色点を測定できます。測定された白色点は、スポットカラーの定義で考慮されます。

    スポットカラーの定義に用紙の白色部分を含めることで、スポットカラー値は各種用紙に合わせて容易に調整でき、どの素材が使用されていてもカラー精度が確実に維持されます。

  • 色域チェック設定—選択したプロファイルを使用して、L*a*b*スポットカラーをどれだけ正確に再現できるかを確認します。また、L*a*b*スポットカラーがプリンターの色域の範囲内にあるかどうかを確認することもできます。色域は、プリンターが再現できる全範囲のカラーを示します。