Paper Catalogとメディアカタログの概要

Paper Catalogとメディアカタログは、プロダクション印刷会社で使用可能なメディアにさまざまな属性を保存するシステムベースの用紙ウェアハウスデータベースです。

Paper Catalogとメディアカタログは、ショップで各用紙を一度定義すると、必要に応じて各ジョブに対してその1つの用紙設定だけを選択するメカニズムを提供します。

この2つのカタログの大きな違いは、用紙サイズの定義方法です。Paper Catalogでは、用紙サイズごとに新しいエントリが必要です。メディアカタログを使用すると、サイズカタログで一意のサイズIDを持つ用紙サイズを作成し、複数のサイズを1つのメディアカタログエントリに割り当てることができます。詳細は、『Fiery Command WorkStation のヘルプ』を参照してください。

Paper CatalogとメディアカタログデータベースはFieryサーバーに格納されています。Fieryサーバーの再起動/初期化を行ってもデータベースは影響を受けません。

メモ: Fieryサーバーは、Paper Catalogまたはメディアカタログのいずれかをサポートしています。お使いのFieryサーバーがPaper Catalogまたはメディアカタログをサポートしているかどうかを確認するには、『ユーティリティ』を参照してください。

Paper Catalogとメディアカタログはカット紙プリンターでサポートされており、用紙属性をデバイス固有ではなくFieryドライバーで使用可能なPostScriptプリンター記述（PPD）仕様または業界標準のジョブ定義形式（JDF）仕様に基づいて定義し、用紙を定義します。

次の表に、システム管理者がPaper Catalogまたはメディアカタログを使用して実行できる操作を示します。

アクション	Paper Catalog	メディアカタログ
サイズカタログで用紙サイズを定義する		X
1つのカタログエントリに複数のサイズを割り当てる		X
Paper Catalogエントリーを公開にするには	X
カタログエントリを編集する	X	X
複数の用紙属性の組み合わせを定義し、それぞれの組み合わせに一意の名前を割り当てる	X	X
メディアエントリごとにカラープロファイルを設定する	X	X
用紙をトレイに設定する	X	X
ジョブ送信時に定義済み用紙を選択する	X	X
ユーザーが使用できる属性の列を指定する	X	X
データベースを一元的に管理する	X	X

次の表に、システム管理者がPaper Catalogまたはメディアカタログを使用して実行できる操作を示します。

アクション	Paper Catalog	メディアカタログ
用紙をトレイに設定する	X	X
ジョブ送信時に定義済み用紙を選択する	X	X

システム管理者がPaper Catalogまたはメディアカタログを定義すると、オペレーターはジョブに使用する用紙をFiery Composeから選択できるようになります。