Fiery Server提供のColorWiseカラー管理システムはさまざまな用途に対応した最善のカラー出力を提供します。また、カラー書類作成に使用する多くのアプリケーションでも、カラー管理システムが提供されています。通常、アプリケーションのカラー管理システムよりもColorWiseカラー管理システムを使用することで、印刷出力を最適化できます。

Fiery Serverによって、RGB、CMYK、およびスポットカラーの印刷出力結果がインテリジェントに管理されます。ほとんどの場合は、Fiery Serverのデフォルト設定のままで適切な出力結果を得ることができます。

アプリケーションのカラー管理システムは、ICCプロファイルを使用して、カラーデータを別のデバイスのギャマットに変換します。カラーデータが変換されるのは、アプリケーションから別のアプリケーションに渡されるとき、およびジョブがプリンターに送信されるときであり、変換処理はFiery Server上ではなくコンピューター上で行われます。

一般的に、従来のカラー管理システムではカラーデータの変換のみが行われ、この処理によってコンピューターのプロセッサーが使用されます。ColorWiseを使用すると、ジョブはコンピューター上ではなくFiery Server上でより高速に処理されます。

アプリケーション（デスクトップ）カラー管理システムと比較した際のColorWiseカラー管理システムの利点は以下の通りです。

• コンピューターでのメモリーの使用量を軽減できます。カラー変換は、カラーデータがFiery Serverに到達したときに行われるため、コンピューターを他の作業に使用できます。Fiery Server上でのカラー変換は、ほとんどの場合、ホストコンピューター上での同様の変換と比べるとはるかに高速です。

• カラー管理に関連する不必要な競合の可能性を排除できます。たとえば、不必要なカラー変換、アプリケーション間での一貫しないカラー変換を防ぐことができます。Fiery Serverでは、このような競合を回避するために、RGB、CMYK、およびスポットカラーの特定のグループに対してグローバルに修正を適用します。

• サイズの大きいCMYKファイル以外にRGBファイルをアプリケーションから受け取ることができます。これにより、ネットワークトラフィックが最小限に抑えられ、ジョブによる印刷を高速化できます。

ColorWiseは、ICCプロファイルを使用してカラーをデバイスギャマットに変換するか、またはオフセット印刷機など、その他のデバイスをシミュレートします。ColorWiseは、WindowsやMac OSのコンピューターからFiery Serverへのすべての印刷のカラー変換を管理します。簡単なワークフローが提供されているため、デフォルト設定を使用して最小限の設定を行うのみでカラー書類を印刷することができます。同時に、上級ユーザーは、それぞれのニーズに合わせてさまざまなオプションを詳細にコントロールすることができます。