カラー書類を印刷する場合は、書類内のカラーデータをプリンターのギャマットに合わせて変換する必要があります。

Fiery Serverでも、アプリケーションのカラー管理システムでも、プリンター用のカラーデータの変換は同様のプロセスで行われます。カラー管理システムは指定されたソースプロファイルに従ってRGBオブジェクトデータを解釈し、指定された出力プロファイルに応じてRGBおよびCMYKデータを調整します。（カラー管理システムによっては、出力プロファイルをデスティネーションプロファイルと呼ぶ場合もあります。）

ソースプロファイルでは、オブジェクトのソースのRGB色空間（白色点、ガンマ、RGB色度座標）が定義されます。出力プロファイルでは、出力デバイス（プリンターなど）のギャマットが定義されます。Fiery Serverやアプリケーションのカラー管理システムは、デバイスに依存しない色空間を間に使用して、ソース色空間から出力デバイスの色空間へのカラーデータの変換を行います。

1.	入力データ
2.	ソースプロファイル
3.	デバイス非依存の色空間
4.	出力プロファイル
5.	印刷出力

Fiery Serverでは、ソースプロファイルおよび出力プロファイルのデフォルトを設定したり、設定内容を変更することができます。この設定を使用するときは、他のカラー管理システムの機能を使用する必要はありません。Fiery Server提供のICCプロファイルは、他のカラー管理システムでも使用できますが、Fiery Serverのカラー管理システムと他のカラー管理システムを併用すると、競合が発生する場合があります。

カラー管理システムを使用すると、印刷出力先とは異なるプリントデバイスのギャマットに合わせてカラーデータを調整できます。他のプリントデバイスへのシミュレーションは、通常、オフセット印刷をするジョブの校正印刷を行う場合に使用します。

印刷ジョブのタイプおよび最終出力デバイス（Fiery Serverまたはオフセット印刷）により、最良の出力結果が得られるワークフローが決まります。