Fiery Command WorkStation

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ゼロタッチ再キャリブレーションの実行

ゼロタッチ再キャリブレーション機能では、ジョブが最新のキャリブレーションを使用しているかを確認します。キャリブレーションの日付が古い場合、ゼロタッチ再キャリブレーションが自動的にインラインセンサーを使用してジョブを校正します。

メモ: ゼロタッチ再キャリブレーション機能は、FieryシステムソフトウェアFS600/600 Pro以降を搭載したFiery serverでサポートされています。Fiery serverがサポートしているかどうかを判断するには、製品固有の取扱説明書を参照してください。

ゼロタッチ再キャリブレーションは、ジョブがプリンターに送信されるときに起動され、期限切れのキャリブレーションが確認されます。

Command WorkStationジョブセンターのジョブ概要ウィンドウでは、ジョブのキャリブレーションが期限切れの場合にキャリブレーション警告(赤)が表示されます。

キャリブレーション状況は、ジョブが印刷に送信される前に確認されます。ジョブの印刷中にキャリブレーションが期限切れになった場合は、ジョブは一時停止しません。ジョブの印刷中にキャリブレーションが期限切れにならないように、印刷時間の長いジョブを実行する前にキャリブレートすることを推奨します。

ジョブのキャリブレーションが期限切れの場合、印刷しようとするとFiery serverはジョブを一時停止します。ジョブは印刷されず、一時停止の状態で印刷キューに残ります。

一時停止したジョブは手動で送信できます。ゼロタッチ再キャリブレーションでキャリブレーションの更新に失敗したジョブは、一時停止の状態のままになります。

メモ: Calibrator設定キャリブレーションが期限切れの場合はジョブの印刷を一時停止により他のジョブがすでに一時停止されていた場合、Calibrator設定をインラインセンサーを使用して自動的にジョブをキャリブレートに変更する前は、以前に一時停止していたジョブは自動的に送信されません。Calibrator設定が変更された後、一時停止されたすべてのジョブを一度に送信して、自動再キャリブレーション処理を確定できます。

インライン分光測色計で測定できる適切な量の用紙がトレイに常に入っている場合は、ゼロタッチ再キャリブレーションがより効率的になります。ゼロタッチ再キャリブレーションが開始されると、ソフトウェアはインライン分光測色計がサポートする用紙とジョブから要求された用紙の最適な組み合わせを自動的に見つけることができます。インライン分光測色計は、ジョブで使用される用紙に対応していない場合があります。

ゼロタッチ再キャリブレーションでは、ジョブプロパティウィンドウで次の2つの条件のいずれかが指定されていない限り、ジョブで使用されるキャリブレーションを正確に判断できません。
  • ジョブのプロパティ では、用紙の種類、および用紙カタログまたはメディアカタログに関連付けられた明示的なトレイを指定します。
  • 特定の用紙カタログまたはメディアカタログエントリ

上記の条件のいずれかが満たされていない場合、ジョブは一時停止され、自動的にキャリブレートされません。

ゼロタッチ再キャリブレーション機能による自動制御を向上させるために、次の点に留意してください。
  • ゼロタッチキャリブレーションでは、インライン分光測色計が要求された用紙をサポートしている場合、ジョブで指定されたトレイが使用されます。サポートしていない場合は、代替トレイが自動的に選択されます。
  • 新しい用紙ごとに少なくとも一度はワンステップカラー管理機能を使用して、新しい用紙の出力プロファイルが出荷時の値である「プリンターの初期設定」に設定されないようにします。特定の出力プロファイルを割り当てると、カラー品質管理がより正確になります。
  • ジョブのプロパティウィンドウのメディアタブで、用紙カタログまたはメディアカタログを用紙の名前に設定し、カラータブで、出力プロファイルジョブ定義設定を使用に設定します。
  • インライン分光測色計を使用したキャリブレーションでは、用紙サイズや方向によっては用紙の消費量が少なくなります。通常、横方向の方が効率的です。一日の始めやプリンタートレイに用紙をセットする場合など、ワンステップカラー管理機能を使用して事前にキャリブレートすることで、消耗品を節約できることがあります。Command WorkStationジョブセンターで、各トレイを用紙カタログまたはメディアカタログのエントリに関連付けてください。

キャリブレーション制限によって影響を受けるジョブの種類

Fiery serverは、次のジョブに対してキャリブレーションが期限内であるかどうかを検出できます。

  • Fiery PostScriptプリンタードライバーを使用してアプリケーションから送信されたジョブ

  • 印刷済みPostScript、インポートされたPostScript、PDFおよびTIFFジョブのみ

  • 処理済みのジョブ(処理済みのVPSおよびVIPPジョブを含む)

Fiery serverでは、次の種類のジョブについてはキャリブレーションが期限内であるか検出できず、ジョブを一時停止にすることはできません。

  • Fiery PostScriptプリンタードライバーを使用せずにアプリケーションから送信されたジョブ。未処理のVPSおよびVIPPジョブが含まれます。

    ワンステップカラー管理機能を使用して、VDPジョブで使用される用紙をキャリブレートすることを推奨します。

  • 直接接続で送信されたジョブ。直接接続で送信されたジョブは一時停止にできません。

またFiery serverは、Force Printコマンドを使用して印刷したジョブのキャリブレーションを確認しません。Force Printコマンドは、ジョブのミスマッチ(ジョブに必要な用紙や仕上げが使用できないこと)により一時停止されたジョブに使用されます。この種類のジョブは強制的に印刷するように設定されているため、キャリブレーションは確認できません。

ビデオはここからご覧ください。