Fiery XF 7.2

ナビゲーションを表示/非表示前へ次へ共有印刷PDF

インク全体の制限(TIL)を設定する

この手順では、インク全体の制限(TIL)を設定できます。TILはインク過多を防ぎ、プリンターのダイナミックレンジを最適化します。

最初はあらかじめ定義されたTILを使ってチャートを印刷することをお勧めします。あらかじめ定義されたTILは、フルトーンのインク制限の合計に基づいており、各インクチャンネルの事前に設定したインク制限を考慮していいます。あらかじめ定義された値はインクの最大許容割合です。8つのインクチャンネルを搭載したプリンターでは、最大TIL値は800%です。

あらかじめ定義された値を変更するのは、プリンター、用紙、インクの種類、解像度およびカラーモードの特定の組み合わせに対応するTILを把握している場合のみです。たとえば、既存のキャリブレーションファイルをロードして、中間インク開始点を調整したり、異なるターゲットドットゲインを設定したりできます。フルトーンの制限で中間インクまたはライトインクを変更しない限り、新しい用紙プロファイルを作成しなくても既存のキャリブレーションファイルを修正できます。

  1. 設定をクリックします。

    チャート設定ウィンドウは、TILチャートのレイアウトやパッチサイズに関連づいています。使用しているプリンター、用紙サイズ、測定デバイスに適した設定を行います。

    メモ: 最初はあらかじめ定義された値を使用することをお勧めします。
  2. 印刷をクリックします。 デフォルトの印刷チャートは、中央に六角形があり、右上隅にブリードマークがある長方形のパッチで構成されます。
  3. 印刷されたチャートを確認して最適なTIL値を決定します。

    表面反射が最小限になるような表示条件を選択します。たとえば、ライトブース内や壁面でチャートを目の高さまで持ってきて、チャートを正面から見るようにします。

    1. 六角形が最もよく見える行を特定します。ほとんどの場合、CMYK行またはCMY行になります。
    2. 左から右へ行をスキャンし、六角形の色が背景色と同じ最初のパッチを特定します。インク過多による印刷ムラが発生しやすい印刷システム(たとえば、布用プリンターや溶剤インクを使用するプリンター)では、各TILのパッチ列を確認して最適な値を探します。印刷ムラのない最初のパッチ列を特定します。
    最適なTILは、選択したパッチやパッチ列の近似値になります。

    大きめのステップサイズ(増加率15%–20%)で印刷されたパッチの場合、最適なTILは選択したパッチのTILとその1つ前のパッチのTILの間の値になります。

  4. 印刷されたチャートでブリードマークが鮮明かどうかを確認します。

    ブリードマークがかすんだり、はみ出したりしないようにしてください。

  5. 印刷されたチャートでパッチの背景色が均等かどうかを確認します。

    背景色に印刷時のブリード、斑点、フリンジ、しみがないようにしてください。

こちらから、EFI VUTEk、EFIスーパーワイドロールツーロール、EFI Matanプリンターのビデオをご覧ください。
利用規約