Fiery JDFとJMFについて
Fiery JDFはJDF(Job Definition Format)のインテントや処理要素をサポートしています。Fiery Command WorkStationを使用してJDFの設定を表示したり、ジョブ処理中の用紙ミスマッチのようなエラーを解消することができます。
JDFは、アプリケーション間におけるデータの受け渡しにより印刷生産プロセスを自動化するオープンスタンダードのXMLベースのファイル形式です。データ交換を単純化することにより、JDFはデジタルプロダクションをより早く効率的に行い、同時にジョブ詳細情報の受け渡しの迅速化も可能にします。電子JDFチケットは、ジョブがカスタマーの構想から完成までどのように扱われ、作成されるのかを指定します。
JDFファイルをジョブ用のカスタマー仕様書の電子版として考えてください。たとえば、「10ページの文書を20#レターサイズの白色紙で両面印刷で100部白黒コピーする」仕様のジョブのカスタマー要請ジョブチケットは、JDFが有効なデバイスで読める標準XML形式、つまりJDFチケットで表すことがことができます。
JMF(Job Messaging Format)は、JDFワークフローで使用される通信プロトコルです。JMFメッセージは、イベント(開始、停止、エラー)、状況(使用可能、オフラインなど)および結果(数、消耗など)についての情報を含んでいます。Fiery JDFは、JMFを使用して、JDF送信アプリケーションとFieryサーバー間におけるJDFインテントやJDFプロセスのジョブチケットの統合した双方向通信を可能にします。
JMFをサポートすることにより、FieryサーバーはJDFジョブの状況とプロダクションデータ(配信または印刷時刻やジョブの印刷に使用された用紙など)をJDF送信アプリケーションにフィードバックとして送信することができます。