ColorCalでキャリブレーションを実行する
ColorCalでは、測定器を使わずにFieryサーバーのキャリブレーションを実行できます。代わりに、ColorCalでは複写機/プリンターに内蔵されているスキャナーを使用して濃度を測定します。
ColorCalを使用する場合、Fieryサーバーのキャリブレーションを行う前に、スキャナーをColorCal向けに準備できます。そのためには、Fieryサーバーの付属メディアパックに含まれているカラーコントロールパッチとグレースケールストリップを使用します。グレースケールストリップはFieryサーバーのキャリブレーションにも必要です。
一部のFieryサーバーでは、グレースケールストリップがなくてもスキャナーの準備がサポートされています。その場合、Fieryサーバーは、前回のキャリブレーションで取得した測定値を使用します。Fieryサーバーのキャリブレーションを初めて実行する場合は、デフォルトの測定値が使用されます。ただし、最良の結果を得るためには、グレースケールストリップを使用します。
スキャナーの準備は省略可能です。メンテナンスや整備の後、また複写機/プリンターの出力品質が変化した場合は常に、スキャナーの準備を行うことをお勧めします。
一部のFieryサーバーでは、複写機/プリンター側で追加の手順を実行する必要があります。その場合は、Calibratorで追加の手順が記されたページを印刷できます。
測定ページの印刷およびスキャナーを準備する
ColorCalの測定ページを印刷するときには、スキャナーを準備することもできます。グレースケールストリップ、カラーコントロールパッチストリップ、およびColorCalスキャナーページを使用して、スキャナー測定を実行します。
次の手順は、Fieryサーバーのキャリブレーションです。
Fieryサーバーのキャリブレーションを実行する
グレースケールストリップおよびColorCal測定ページを使用して、ColorCalによるキャリブレーションを実行します。
この手順を行うには、CalibratorでColorCal測定ページを印刷済みである必要があります。また必要に応じてスキャナーを用意します。
- Calibratorの「測定値の取得」で「測定」をクリックします。
- グレースケールストリップは、おもてを下にしてガラスの上端に沿って置き、測定ページの上端の中央に来るように配置します。
- ColorCal測定ページを、ページに記載の指示どおりに、おもてを下にしてグレースケールストリップの上に配置します。カラーパッチがグレースケールストリップのパッチに重ならないように注意します。グレースケールストリップと測定ページを動かさないように注意しながら、プリンターの原稿ガラス台カバーを閉じます。
- 「続行」をクリックして、ColorCal測定を開始します。
- 「OK」をクリックしてキャリブレーションを終了します。
- 測定データをFieryサーバーに適用するには、「適用」をクリックします。
- キャリブレーターを終了するには、「完了」をクリックします。