Fiery Command WorkStation

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ColorCalでキャリブレーションを実行する

ColorCalでは、測定器を使わずにFieryサーバーのキャリブレーションを実行できます。代わりに、ColorCalでは複写機/プリンターに内蔵されているスキャナーを使用して濃度を測定します。

ColorCalを使用する場合、Fieryサーバーのキャリブレーションを行う前に、スキャナーをColorCal向けに準備できます。そのためには、Fieryサーバーの付属メディアパックに含まれているカラーコントロールパッチとグレースケールストリップを使用します。グレースケールストリップはFieryサーバーのキャリブレーションにも必要です。

メモ: 測定器を使用すると、ColorCalよりも精度の高いキャリブレーションを実行できます。使用可能な場合は、ES-1000分光測色計などの測定器を使用してキャリブレーションを行ってください。

一部のFieryサーバーでは、グレースケールストリップがなくてもスキャナーの準備がサポートされています。その場合、Fieryサーバーは、前回のキャリブレーションで取得した測定値を使用します。Fieryサーバーのキャリブレーションを初めて実行する場合は、デフォルトの測定値が使用されます。ただし、最良の結果を得るためには、グレースケールストリップを使用します。

スキャナーの準備は省略可能です。メンテナンスや整備の後、また複写機/プリンターの出力品質が変化した場合は常に、スキャナーの準備を行うことをお勧めします。

一部のFieryサーバーでは、複写機/プリンター側で追加の手順を実行する必要があります。その場合は、Calibratorで追加の手順が記されたページを印刷できます。

測定ページの印刷およびスキャナーを準備する

ColorCalの測定ページを印刷するときには、スキャナーを準備することもできます。グレースケールストリップ、カラーコントロールパッチストリップ、およびColorCalスキャナーページを使用して、スキャナー測定を実行します。

以下の手順は、Calibratorのバージョン1.3に適用されます。Calibratorのバージョン2.0については、アプリケーションに付属のヘルプを参照してください。
  1. 「デバイスセンター」で「一般」「ツール」「キャリブレート」の順にクリックします。
  2. Calibratorで、「測定方法を選択」の「ColorCal」を選択します。
  3. 「プリント設定を確認」で、関連付けられた名前またはプリント設定によってキャリブレーションセットを選択します。
    メモ: 「プリント設定を確認」に複数のキャリブレーションセットがある場合は、最もよく使う出力プロファイルに関連付けられているキャリブレーションセットを選択します。
  4. 「測定ページを生成」の「印刷」をクリックします。
  5. 測定ページの印刷に適した設定を選択します。
    • ColorCalページ - 256種類のColorCalパターンから、無作為で、またはプリントデバイス用に設定された特定のパターンで選択した1ページを印刷します。

    • シングルパターン - 指定したパターンを印刷します。「パッチページ番号」フィールドにパターン番号を入力してください。このオプションは、以前印刷したパターンと同じパターンを再度印刷する場合に便利です。

    ソート済みパッチは、色相および彩度のレベル順でページ上に印刷されます。ランダムパッチは、ランダムな順序で印刷されます。ランダムパッチは、ページの各領域で濃さが異なる場合の補正に役立ちます。

  6. スキャナーの準備を行う場合は、「スキャナーキャリブレーションページ印刷」を選択します。スキャナーの準備を省略する場合は、「スキャナーキャリブレーションページ印刷」をオフにします。
  7. 「印刷」をクリックします。ColorCal測定ページ、およびColorCalスキャナーページ(印刷した場合)を取得します。ColorCalスキャナーページを印刷しなかった場合は、この後の手順を省略し、Fieryサーバーのキャリブレーションに進みます。
  8. Calibratorの「測定値の取得」「測定」をクリックします。
  9. グレースケールストリップ、カラーコントロールパッチストリップ、およびColorCalスキャナーページを、ColorCalスキャナーページで指定されたとおりに、ガラス台(プラテン)上の適切な位置に配置します。

    グレースケールストリップを下向きにガラス台(プラテン)に置き、ColorCalスキャナーページの上端中央に配置します。カラースケールストリップを下向きにガラス台(プラテン)に置き、中央揃えになるようにグレースケールストリップの下に配置します。ストリップの間は0.5~1cm空けます。最後に、ColorCalスキャナーページを下向きにストリップ上に配置します。

  10. 「続行」をクリックして、スキャナー測定を開始します。
  11. 「続行」をクリックして、スキャナーの準備を終了します。

次の手順は、Fieryサーバーのキャリブレーションです。

Fiery serverのキャリブレーションを実行する

グレースケールストリップおよびColorCal測定ページを使用して、ColorCalによるキャリブレーションを実行します。

この手順を行うには、CalibratorでColorCal測定ページを印刷済みである必要があります。また必要に応じてスキャナーを用意します。

  1. Calibratorの「測定値の取得」で「測定」をクリックします。
  2. グレースケールストリップは、おもてを下にしてガラスの上端に沿って置き、測定ページの上端の中央に来るように配置します。
  3. ColorCal測定ページを、ページに記載の指示どおりに、おもてを下にしてグレースケールストリップの上に配置します。カラーパッチがグレースケールストリップのパッチに重ならないように注意します。グレースケールストリップと測定ページを動かさないように注意しながら、プリンターの原稿ガラス台カバーを閉じます。
  4. 「続行」をクリックして、ColorCal測定を開始します。
  5. 「OK」をクリックしてキャリブレーションを終了します。
  6. 測定データをFieryサーバーに適用するには、「適用」をクリックします。
  7. Calibratorを終了するには、「完了」をクリックします。
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