色分解設定を手動で指定する
色分解設定は出力におけるブラックの扱いをコントロールするものです。CMYKプロファイルのブラックコントロールを編集できます。RGBプロファイルを作成する場合、色分解設定は表示されません。
- 設定の適用ウィンドウでブラックコントロールの編集をクリックします。
- 以下の値をブラックコントロールの編集ウィンドウで設定します:
最大合計インク - 4つのチャンネルで使用できるインクの合計量を設定します:シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックがあります。最大値は400%(チャンネルごとに100%ずつ)です。さまざまなタイプの出力デバイスが、標準的な最大合計インク値を備えています。工場出荷時のデフォルトプロファイルからインポートされた設定は、プロファイル作成対象になっている特定の印刷システムに適した値です。
最大ブラックインク - ブラックに使用できるインクの合計量を設定します。ブラックと他のカラーとの間で望ましくない差が生じるなど、望ましい効果が得られない場合は、この値を100%から減らすことができます。この値は、ほとんどの場合には100%が望ましい設定です。
ブラック開始 - 特定のカラーシェードを構成するインクの混合にブラックを導入する際のインクの最小割合を設定します。ブラック画面のきめが粗い場合に、10~25%の間でブラック開始ポイントを増やすことで、ハイライト部分の粗さを減らしたりできます。
ブラック生成 - ブラックの分解方法のトーン曲線の形をコントロールします。この値を増やして、他のトナーの代わりにより多くのブラックを使用し、コントラストを増やします。ブラックの分解方法のコントラストが高い場合は、この値を下げます。
ブラック生成オプションを設定する前に、ブラック開始オプションを設定します。ブラック生成は、ブラック開始から最大ブラックインクの値までブラック出力を制御します。ブラック生成を最大にするには、ブラック生成を99%に設定します。最大ブラックインクも100%に設定されている場合は、ブラック生成を100%に設定しないでください。
シャドウ中のブラック増加 - プリンターによっては、シアン、マゼンタ、イエローのいずれか1つ以上をブラックインクに追加した場合、ブラックの値が暗く濃くならずに明るくなります。そのようなプリンターでこの設定を調整することで、より望ましいシャドウが得られます。
最大CMYK濃度率 - ICCプロファイルの暗点のレンダリングに影響を与えます。
このオプションを選択しない場合は、暗点が自動的に決定されます。通常の汎用アプリケーションでは、自動選択で良好な結果が得られます。
このオプションでは、暗点のブラックの量を指定できます。0%は、プロファイルの暗点にKしか含まれないことを示します。30%は、暗点に70%のKと、(最大合計インクまでの)追加の割合のCMYが含まれることを示します。このオプションは、100%のKが400%のCMYKよりも暗い場合に良好な結果が得られます。
ブラックの幅 - ブラック生成が適用されるニュートラル軸からの距離を制御します。値が高いほど、彩度の高いカラーの軸の外で使用されるブラックが多くなります。値が低いほど、ニュートラル軸から離れた部分までブラック生成が広がらなくなります。
色域拡張のブラック量 - ほとんどのプリンターで、このデフォルト値の100%で十分です。彩度の高いカラーのブラックハーフトーンのきめが粗く見える場合、パーセンテージを下げます。