色分解設定を指定する
色分解設定は出力におけるブラックの扱いをコントロールするものです。CMYKプロファイルのブラックコントロールを編集できます。RGBプロファイルを作成する場合、色分解設定は表示されません。
- 「設定の適用」ウィンドウで「ブラックコントロールの編集」をクリックします。
- 以下の値を「ブラックコントロールの編集」ウィンドウで設定します。
「最大合計インク」 - 4つのチャンネルで使用できるインクの合計量を設定します。シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックがあります。最大値は400%(チャンネルごとに100%ずつ)です。さまざまなタイプの出力デバイスが、標準的な最大合計インク値を備えています。デフォルトの設定は、プロファイルを作成しているプリンターのタイプに適した値です。最初はデフォルトの設定を使うことをお勧めします。
「最大ブラックインク」 - ブラックで使用できるインクの合計量を設定します。ブラックと他のカラーとの間で望ましくない差が生じるなど、望ましい効果が得られない場合は、この値を100%から減らすとよいでしょう。デフォルトの設定は、プロファイルを作成しているプリンターのタイプに適した値です。最初はデフォルトの設定を使うことをお勧めします。
「ブラック開始」 - 特定のカラーシェードを構成するインクの混合にブラックを導入する際のインクの最小割合を設定します。この値を調整して、グレーのバランスの安定度を調整したり、ブラック画面のきめが粗い場合にハイライト部分の粗さを減らしたりできます。
「ブラック生成」 - ブラック遷移とも呼ばれます。シアン、マゼンタ、イエローの混合の代わりにブラックインクをどの程度使用するかを設定します。3つのインクの代わりに1つのインクを使用することで、プレス印刷時に基板の湿気量が減少します。また、ブラックインクはカラーインクよりも安価なのでコストが削減されます。ブラック生成の値を低めに設定した場合、カラーが除去されてブラックに置き換わるのはニュートラルやパステルだけです。ブラック生成の値を高めに設定した場合は、彩度が高めのカラーも影響を受けます。
「ブラック生成」を設定する前に、「ブラック開始」を設定してください。「ブラック生成」は、「ブラック開始」から「最大ブラックインク」の値までブラック出力を制御します。
「シャドウ中のブラック増加」 - プリンターによっては、シアン、マゼンタ、イエローのいずれか1つ以上をブラックインクに追加した場合、ブラックの値が暗く濃くならずに明るくなります。そのようなプリンターでこの設定を調整することで、より望ましいシャドウが得られます。
「最大CMYK濃度率」 - ICCプロファイルの暗点のレンダリングに影響を与えます。
このオプションを選択しない場合は、暗点が自動的に決定されます。通常の汎用アプリケーションでは自動選択で良好な結果が得られます。
このオプションでは、暗点のブラックの量を指定できます。0%は、プロファイルの暗点にKしか含まれないことを示します。30%は、暗点に70%のKと、(最大合計インクまでの)追加の割合のCMYが含まれることを示します。100%は、必ずしも「オフ」と同じとは限りません。このオプションは、100%のKが400%のCMYKよりも暗い場合に良好な結果が得られます。
最大CMYK濃度率は最大ブラックインクに影響を与えます。最大CMYK濃度率の範囲は(100 - 最大ブラックインク)~100です。
「ブラックの幅」 - ブラック生成が適用されるニュートラル軸からの距離を制御します。値が高いほど、軸の外で使用されるブラックが多くなります。値が低いほど、ニュートラル軸から離れた部分までブラック生成が広がらなくなります。
「色域拡張のブラック量」 - ほとんどのプリンターでは、デフォルト値の100%で問題ありません。彩度の高いブラックハーフトーンのカラーのきめが粗くなった場合には、この割合を下げてください。